キレイに見せる前歯

こんにちは、エヴァンジェリストSです。

笑顔の中で、歯が「キラリ」と見えると素敵ですよね。

歯はどれくらい見えるのが一番キレイなのでしょうか?

歯並びが良くなかったり、歯の白さに自身がなくて、「そんなに見えないほうがいい」なんて思っている人はいますか?


「歯はキレイなんだけど 歯茎まで見えてしまって・・・なんか嫌だな〜」なんて人もいるかもしれないですね。

口唇と歯のポジション・口の開き方によって、見え方が変わってきます。
正しい歯のポジションと口唇との位置関係について正しい情報を知りましょう!

口唇の厚み

唇の厚みは、個人差がありますが、一般的に上の口唇(上唇)より下の口唇(下唇)が僅かに厚いほうがきれいなバランスとされています。

理想的には、上の口唇の厚みは8mm程度、下の口唇は10mm程度の厚みがあると、美しいとされています。 

歳を重ね、歯がすり減ったり、歯を失うと口唇は膨らみがなくなり薄くなる傾向があります。バランスがよく 厚みのある口唇は若さの象徴でもあるのです。

口唇の厚み

理想的な上の前歯の見え方

自然な姿勢の状態(安静位)・笑った時・発音した時にどこまで歯が見えるのか、個人差もあり、歯が生え揃ったときから鏡を見て自分の顔を幾度となく見ていますが、歯の見え方を、人と比較したりすることはないですよね。よほどの問題がなければ、歯の見え方を気にしている人は少ないかと思います。

一般的には自然な姿勢の状態で軽く口を開いているときは、上の歯の前歯(上顎中切歯)が先端から1〜2mm程度見えている状態が 正常できれいな唇と歯の位置関係といわれています。
図に示す状態は3タイプ

  • 上の前歯が、見えすぎて、歯の先端が見えていない
  • 上の前歯が、先端から1mm〜2mm程度見えている(理想)
  • 上の前歯が、見えていない
安静時 かるく口が開いている状態

また、上顎前歯の先端は、下唇のドライウエットライン上にあるとさらに良いとされています。
ドライウエットラインとは、図に示す位置で、口唇の乾いている外側と濡れている内側の境目を示したラインのことをいいます。

下唇のドライウエットラインに中切歯の切縁が位置する。

正中(Mid Line)と前歯先端のポジションと角度

正常な口唇と前歯の見え方に続いて、大切なことは、以前のBlogでも記載した、Mid Line(身体の真ん中の線)と前歯のポジションが大切です。

正中(Mid Line)にご興味がある方はこちら
「顔のシンメトリーを維持するために https://smile-steps.com/archives/300

理想的には、正中ラインと上顎前歯(中切歯)の切端が直交することがひとつの審美基準となっています。

人によっては、人体の正中と口腔内の正中がズレている場合があります。
この正中のズレは以下の理由で起こるといわれています。

  • 先天性欠如(然るべき歯牙が生えてこない)
  • 過剰歯
  • 乳歯の早期欠損による永久歯列の萌出が正常でない場合
  • 歯の大きさが左右異なる場合
  • 顎の骨が左右不対称の場合

正中の不一致は、1mm〜2mm程度で気にならない程度であれば、機能的にも審美的にも大きな問題とはなりません。

大きなズレがある場合は、歯の生え方やあごの骨の問題が大きいということです。放置しておくことで、食べ物を十分に噛めない言葉がきれいに発音できないなどの弊害をもたらす可能性があります。さらに、骨格のずれが大きければ、あごの関節に悪影響をおよぼし、将来的に「顎関節症」を発症する可能性もあります。

また、正中にズレが無くても、歯の生えてくる角度がおかしいと、正中に対して顔が曲がっているような錯覚を起こします。
そのため、前歯は正中に対して直行していることがバランスが良いとされます。

歯並び全体が良くても、たった1本の歯の角度や向きが悪いだけで、バランスは大きく崩れてしまいます。いかに 前歯の審美全体に与える影響が大きいかがわかりますね。

上顎前歯6本の先端を結んだライン(スマイルライン)とは

前歯2本のポジションがよく、歯の生えている向きも正面から見て正中に直行している方の次のチェックポイントは、上の歯の6本(中切歯・側切歯・犬歯)歯の先端を結んだラインを観察しましょう。このラインをスマイルラインと呼び、審美歯科では一番重要視されるラインとされています。

スマイルラインは、名前の通り微笑んで、ある程度の口を開けた状態で見える歯のラインを表します。

このラインが、下唇のラインとほぼ平行に走行し調和していると、チャーミングな笑顔がになるとされています。

歯並び・前歯のポジションが正しくても、正中に対して歯の傾き(傾斜)が正常でないケースでは、下唇とスマイルライン左右のバランスが崩れる場合があります。

傾斜したスマイルライン

正中に対して、このように歯列全体が傾いているポジションになる原因は、

  • 頭の骨(頭蓋骨)に対して上顎、下顎もしくは、両方の顎の骨がズレている場合
  • 歯の生える位置や角度によって、顎をずらさないと咬めないために起こる場合
  • 習癖

などが考えられます。
このような場合は、審美だけで治療してしまうと、うまく噛めないなどの問題を誘発するため、口腔機能を損なわない範囲で歯科医師の先生と相談しながらの治療が必要となります。

上顎6前歯(中切歯・側切歯・犬歯)のバランス

前歯6本の歯の生え方 ポジション・見え方にも、いくつかの理想的な基準があります。
正中を中心の左右シンメトリーであることはもちろん、歯の先端のポジションも、中切歯と側切歯を比較すると、側切歯が1mm程度上方に位置することが理想的です。
歯の傾斜も正面から見て、歯軸が 中切歯 → 側切歯 → 犬歯の順で傾きが大きくなったいることがバランスが良いとされています。

また、この6本の上顎前歯の先端の走行(ライン)が、下唇と平行に移行する理想的な状態ではなく、審美性を満たさないケースも存在するのです。

まとめ

歯の見え方にも理想的な様々な基準があることが、おわかりいただけたでしょうか。

歯のポジショニングや6本の上顎 前歯の連動性・口唇との位置関係性など、あなたの笑顔をきれいに見せるための基準を理解して、自分の歯の見え方との一致するポイントを探してみましょう。

そして、正常な状態から外れているポイントについて、歯科医師に先生に相談してみてもいいかもしれません。

まず己を状況を知ることが大切なのです。

タイトルとURLをコピーしました