オフィスホワイトニングは、歯科医院で薬剤と光照射を用いて効率的で短期間に歯を白くするホワイトニング方法です。
個人でホワイトニングをするホームホワイトニングとは異なり、歯科医院で有資格者が実施する方法なので、高濃度の薬剤をしっかりとした管理下で施術することが大きな特徴で、施術前にはしっかりとした検査やカウンセリングが受けられるため安心ですし、不慮の事態が起きても専門医に対処してもらえる点では安心です。
こんなオフスホワイトニングについて焦点を当てて紹介していきます。
オフィスホワイトニングの薬剤について
オフィスホワイトニングの大きな特徴は、高濃度の過酸化水素剤を用いるため施術時間(期間)が短時間で期待している効果が現れることです。
一般的に用いられる過酸化水素の濃度は、35%以下のものが一般的です。その濃度が安全だといても皮膚についてしまうと炎症やただれの原因になてしまうため、歯科医師は歯の部分以外には薬剤が触れないよう注意をして施術をおこなっています。
過酸化水素は高濃度のものを使用すると、術後に歯の痛みを感じることが多いため、濃度は20%前後のものを採用している歯科医院がおすすめです。施術前に歯科医師に使用する薬剤の過酸化水素の濃度を確認することも大切です。
ホワイトニング剤には主となる過酸化水素の他に、「pH調整材」が添加されています。
これは、ホワイトニングを施術する際に、pH7を超えてアルカリ性になると漂白効果が得られやすいことが理由です。
日本で認可を受けているオフィスホワイトニング剤の比較は、以下の表で確認してください。
オフィスホワイトニングの手順
ホワイトニングの重要な要素は、薬剤の成分と濃度が重要であることがご理解いただけたと思います。もう一つ重要な要素として薬剤塗布後の「光照射」があります。
ここで、オフィスホワイトニングの手順について理解を深めましょう。基本的にはオフィスホワイトニングは次のステップで行われます。
- カウンセリング
- 歯のクリーニング
- 歯茎や口唇の保護
- ホワイトニング剤(ジェル)の塗布
- 光照射
- 術後の歯面のトリートメントと説明
カウンセリング
一般の歯科診療と同じように、まずはカウンセリングと簡単な問診を行います。現在の歯の色をチェックしながら、目標とする白さを決めます。また。この時点でホワイトニングができない場合もあるため歯科医師にしっかりとした確認が必要です。
ホワイトニングができないケースについては過去のブログに記載がありますので、そちらをご確認ください。
私はホワイトニングできるかな・・・? https://smile-steps.com/archives/585
歯のクリーニング
オフィスホワイトニングの効果を高めるために、歯の表面のクリーニングを行います。
歯の表面に付着した汚れを綺麗に落とすことで、薬剤が浸透しやすくなり、ムラのない白い歯になります。
歯茎と口唇の保護
オフィスホワイトニングで使用するジェルは、歯医医師と歯科衛生士(ホワイトニングコーディネーター)しか取り扱うことのできない刺激強い薬剤です。そのため、歯茎保護が不十分で歯茎や口唇に付着すると溶け出したホワイトニング剤が歯茎を白くしたり、痛みとともに炎症が起こることがあります。
ホワイトニング剤の塗布と光照射
歯を白くしたい部位にホワイトニングジェルを塗布し、特殊な光を照射することでホワイトニングジェルの効果を高めます。光を照射する際は、目の保護のための特別なサングラスを付けます。
1度の塗布・光照射のサイクルで、約10分程度ですが、目的の歯の白さが一般より明るい場合は、照射時間を15分程度することもあります。このような工程を2〜3回繰り返して目的の白さを目指します。
歯が白くなる程度には個人差があるため、実際には施術してみないと色の変化の程度はわからないのが現実です。
また、光照射の照射器や、そこから照射される光にも種類があり、使用する薬剤や歯科医院の設備の状況等でも使用される光照射器が異なってきます。
一般的には、光照射することで、光照射をしなかった場合と比較して、効果が3倍程度上がるとされています。
術後の歯面トリートメントと説明
歯の表面は、通常ペリクルという薄い膜で覆われています。
ホワイトニング直後の48時間は、ペリクルが剥がれるので、歯の表面は無防備な状態になっています。飲食物などにより、再着色を起こしやすいので、ホワイトニング後24時間は、色の濃い飲食物など着色しやすいものは控えるようにしましょう。
歯医者さんによっては、術後、フッ素を塗布したり、知覚過敏抑制剤を塗布することも珍しくありません。
まとめ
オフィスホワイトニングは、できるだけ早く白い歯を手に入れたい方には最適なホワイトニング法といえます。
結婚式や就活など人生のイベントの中で、きれいでいたい瞬間を白い歯で過ごすことが可能です。
ただし、早く効果が得られる反面、元の歯の色に戻る速さも比較的早いと言われていることと、強い薬剤の使用により、術後に疼痛が発生することがあることも知っておくべきことといえます。
早急な歯のホワイトニングを必要としない場合は、「ホームホワイトニング」も選択肢に上げるべきかもしれません。
逆にもっと早く白くしたい方は、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」を併用する
「デュアルホワイトニング」も可能ですので、歯科医師に相談しながら、自分の希望とリスクを回避できる一番良い方法をみつけだしてください。
最後に、ホワイトニングを施術する副産物として、ホワイトニングをすることで、口腔内の細菌数を確実の減らすことができます。
口の中には多くの虫歯をもたらす細菌や、歯周病をもたらす歯周病菌が存在していますから、その細菌数が減ることは、健康な生活を営む上で大きなプラスを生むと思います。
最後の情報は、ホワイトニングをやるべきかどうか悩んでいる方々の背中を押す一つの情報として受け止めていただければ幸いです。