自分でできる!歯を白くする方法(セルフホワイトニング)

「歯を白くしたい」多くの人が願うことであり、どうしたら白くなるのか? どれくらい白くなるのか?など疑問を持っているヒトも多いと思います。

過去のブログで、自分の歯の色が人と比べてどうなのか? 人種によって歯の色に違いがあるのか?
歯はどのように変色するのか? 本当に自然で美しい歯の色とはどのようなものなのか?
について記載してきました。

今回は、自分自身の歯の色を改善するなら、どのような方法があるのかについて記載していきたいと思います。

歯を白くする方法

歯を白くするには、大きく分けて5つの方法があります。

  • 歯の表面の着色をキレイにして白くする方法{クリーニング}
  • 歯の色を白いマニキュア素材で隠す{マニキュア}
  • 歯の内部の着色を化学的に分解して白くする方法{ホワイトニング}
  • 歯の表面を少し削ってセラミックスのシェルを貼り付ける{ラミネートベニア}
  • 歯を削ってセラミックスのクラウン(被せ物)を接着する{オールセラミックス}

などがあります。
これらの治療には効果、費用・治療期間などが異なります。

今回は、この中で自分でできるクリーニングやマニュキュアなどについて説明していきたいと思います。

歯のクリーニング

歯のクリーニングには、自分自身で行うセルフケアと、歯科医師や歯科衛生士などのプロに任せるプロフェッショナルケアがあります。

日々のセルフケアと、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアをバランス良く行うことで、白くすると言うよりは、白い歯をキープするために重要な項目です。

セルフケア(クリーニング)

歯の表面の汚れだけなら、薬局などで販売されている市販のホワイトニング用トゥースペースト(歯磨き粉)やホワイトニング用ジェルだけで、ある程度白くすることができます。
ただし、費用は安価ですが、効果は限定的です。
最近はポリリン酸ナトリウムなど化学的に色素を分解するタイプの歯磨きが人気です。

ホワイトニング歯磨き粉のポイントは主に3つあります。

1.ホワイトニング有効成分

日本では、市販の歯磨き粉に歯を白くする「過酸化水素」を配合することは法律で禁止されています。歯を白くする濃度の過酸化水素を取り扱うためには歯科医師免許が必要なのです。

自分自身で白い歯をキープさせるための有効成分には、
「ポリリン酸ナトリウム」
汚れを除去して歯の表面のコーティングし、汚れを付着しにくくする予防的な役割をする。

「ハイドロキシアパタイト」
歯の表面についた傷を修復し、汚れや着色が付きにくい滑ら状態に再生する。

その他にも、「炭酸カルシウム」「モノフルオリン酸ナトリウム(フッ素)」「無水ケイ酸」「ポリエチレングリコール(PEG)」「ポリビニルピロリドン(PVP)」:などがあります。

これらの成分が配合されていれば、歯を白くするもしくは歯の白さをキープすることを目的とした歯磨き剤と言えます。

2,研摩材の有無

歯の表面の汚れを取り除くために有効な成分が研摩材です。
研摩材が入った歯磨き粉を用いて、強い力で毎日の歯磨きを継続すると、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまい、歯の表面の汚れを取り除いているつもりが、長期的には、歯の表面に汚れが付着しやすい状態になってしまう結果となります。

研摩材は、粒子が大きいほど歯の表面に傷をつけてしまうとされています。

必ずしも研摩材が入った歯磨き粉が悪いわけではなく、週に1度の使用にするなど、状況に合わせた使い方をオススメします。

含有成分を見て研摩材として判断できるには、「炭酸カルシウム」「無水ケイ酸」・「リン酸水素ナトリウム」などになります。

3.発泡剤不使用の歯磨き粉を選ぶ

歯磨き粉に発泡剤が含まれていると、泡が立ちやすく、良く磨いた気になります。そのため、歯磨きの時間が短くなり、有効成分が歯の表面に行き届かないだけでなく口腔内環境を清潔に保つことすら効果を発揮できなくなってしまいます。できるだけ発泡剤を含まない歯磨き粉を選び、有効成分を行き届かせるように、少なくとも 1回の歯磨きにかける時間を3分以上継続・習慣化できるようにしましょう。

歯磨き粉の発泡剤として代表的な成分は「ラウリル硫酸ナトリウム」などがあります。

まとめ

今回は、自分自身で歯を白くしたい場合に行える対応方法について記載してきました。

歯を劇的に白くするのではなく、歯の表面についた汚れ(ステイン)を除去する、もしくは今以上に変色していかないように現状を維持する程度なら、毎日のお手入れで目的を達成できるかもしれません。

そのためには、使用する歯磨き粉の成分を確認し、ポリリン酸ナトリウムなど表面をコーティングするような成分が有効であること、そして研摩材が成分に含まれているかの確認と、歯磨き法法の習慣化のために、1回の歯磨きに3分以上かける習慣化が重要です。そのためには低発泡なものを選ぶべきなのです。

そして、食べた後は口の中の環境が酸性に傾いているため、口の中の環境が中性に戻り、エナメル質がダメージを受けにくい状態で歯磨きをすることも守ってください。

そうすれば、今の白さはキープできるはずです。

そして、歯科医院で定期的にプロフェッショナルケアを受けるようにしましょう。

最後に、最近よく「歯を白くする歯磨き粉」と宣伝して入るものを目にしますが、日本の法規制の中「過酸化水素」が使用できないので、歯を白く変化させることは現状難しいということを知ってください。

今の歯の色に満足できない方は、歯科医師に「ホワイトニング」や「ラミネートベニア」など相談してみると良いでしょう。これらの治療についてもこのブログを通して紹介していく予定です。

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