歯を白くするために、自分でできることはセルフホワイトニングです、
歯の表面についた汚れ(ステイン)を、毎日の習慣化された歯磨きでキレイにしましょう、ということがセルフホワイトニングなのですが、そもそも永久歯が生えてきたときから、自分の歯は芸能人のように白くないと思っている方もいるのではないでしょうか。
では、歯を白くしたいと思っている方は、どのような方法で従来からの歯の色より白くしているのでしょうか?
今回は「歯を白くする」方法について記載していきたいと思います。
歯を白くする3つの方法
皆さんにおすすめできる、「歯を白くするための方法」は、大きく分けて3つあります。
- ホワイトニング
- ラミネートベニア
- オールセラミックス
このおすすめの治療の中で、歯を削るタイプと歯を削らないタイプに別れます。
できることなら、歯は削らないほうが断然オススメなのです。なぜなら、人間の歯は生え変わってくれませんし、再生もしてくれません。
歯がなくなったら人工物を入れるか、そのまま放置するしかないからです。歯が抜けたり、折れたり、虫歯になって削られたりしたあと、そのまま放置することは、その後の人生を悪い方向に向かわせるネガティブな要素となります。
だから、歯はできれば削らないほうが良いのです。神様が作った歯は、人間が作った人工的な歯よりも格段に素晴らしいものだからです。
だから、今回はこの3つの方法の中から一番オススメするホワイトニングとは何かについてお伝えできればと思います。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングとは、ブリーチングとも呼ばれ、歯を漂白するイメージを持っている方も多いかと思います。ブリーチングは衣服や食器などをブリーチするなど、言葉としては強いイメージが有り、最近は柔らかな表現のホワイトニングが使われることが多くなりました。
ホワイトニングには、手法として歯科医院で実施する「オフィスホワイトニング」と自宅で実施する「ホームホワイトニング」があります。
また、オフィスホワイトニングの中には、神経がなくなっている歯(失活歯)に適応する「ウォーキングブリーチ」があります。
このホワイトニングという治療法がアメリカの雑誌に登場したのは、1844年で、ですが、現在も使用される薬剤(過酸化水素)を使用して歯を化学的に漂白する方法が臨床で使用されだしたのは、1889年だと言われています。
170年以上前から、その時代の人達も美的感覚で歯の白さを意識していたことがおわかりいただけます。
1968年には過酸化尿素という薬剤を使用したホームホワイトニングの原型ができています。これは、現在も使用されている薬剤で、1989年にホームホワイトニングが臨床で実用化されました。
さらに遅れること2年、オフィスホワイトニングが臨床で使用されるようになりました。
この商品は、日本の歯科メーカー「松風」のアメリカオフィスが開発し、現在のオフィスホワイトニング剤の原型となっています。
ホワイトニングの歴史
1844年 ミョウバンを使って歯の着色を落として白くする方法を“ホワイトニング”として
歯科雑誌に紹介される
1848年 次亜塩素酸などの薬品による歯の漂白を開始
1877年 シュウ酸で歯の表面を脱灰させて白く見せるホワイトニングを考案
1884年 現在主流になっている過酸化水素を使用したホワイトニングが始まる
1911年 過酸化水素に太陽光線を当てると歯が白くなることを発見
1918年 過酸化水素に光と熱を加えて歯を白くする方法を考案し、
現在のオフィスホワイトニングの元になる
1968年 矯正で使用していたマウスピースに歯肉炎の治療のために過酸化尿素を入れて
使用したところ、歯が白くなっていることに気づき、現在のホームホワイトニングの元になる
1989年 世界で初めてのホームホワイトニング剤”White&Brite”を発売開始
1991年 オフィスホワイトニング剤“Hi-Lite”を松風社が発売開始
1992年 アメリカでレーザーホワイトニングが始まる
1998年 日本で初めてのホワイトニング剤“ハイライト”発売開始
2001年 日本でホームホワイトニング材発売開始
2007年 日本歯科審美学会が歯科衛生士向けの資格制度ホワイトニングコーディネーターをスタート
ホワイトニングは、まだまだ新しい治療であることがわかると思います。
興味なある方は、年表を見てください。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、薬剤を作用させて、歯の内因性の着色因子を分解し、化学的に歯の色素を分解することで、歯を白くする方法です。
特に、ブログ内の「歯の色を知ろう」https://smile-steps.com/archives/440
でも書いた、内因性による歯の変色「テトラサイクリンなどの薬剤」・「う蝕」・「全身性疾患」などが原因の変色には、表面だけのクリーニングでは変色を改善することはできません。そのような場合はホワイトニングが適応になります。
ホワイトニングで白くなった歯は、経時的にあと戻りするため、再び歯の色が気になりだした場合は、再度ホワイトニングを行うことが必要です。
まとめ
ホワイトニングには、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングがあり、オフィスホワイトニングには、神経がある場合と神経がない歯の場合によりホワイトニングの処置方法が異なることが理解できたと思います。
薬剤(過酸化水素)を使用するホワイトニングは、化学的に歯の色素を分解して歯を白くするため、薬剤の取り扱いができる歯科医院で処置を受けるか(オフィスホワイトニング)、歯科医師の指導のもと自宅でホワイトニングする(ホームホワイトニング)必要があるのです。
過酸化水素がどの様に作用するのか、ホーム やオフィスホワイトニングのメリット デメリットは、次回以降に記載していきたいと思います。