歯が白いと嬉しい!
歯が白いと大きく口を開いて笑うことができる!
自然なスマイルになった。
など、人に与える印象だけでなく、自分自身に自信がつくのが「歯の白さ」なんです。
前回 人工的ではない 自然な歯の色について記事を書いていますので、「自然な歯の色とはどんな色?」と思う方は、こちらの記事を確認ください。
今回は、「自分の歯の色を確認して自然だった〜!」という人は不要かもしれません。
「自然な色合いではなかった。」もしくは「もう少し、なんとかならないかな〜」などと思っている人に、もし 歯の色を修正できるならどれくらい白くできるのかということを記載していきたいと思います。
歯の色の基準
歯の色は曖昧で主観的なものです。色とは個々で受ける印象が異なりますので、歯医者さんに行くと歯の色の基準になるガイドを用いて歯の色を識別します。
それが「シェードテイク」といい、「シェードガイド」というスケールを使って測定します。
シェードガイドには、いろいろなメーカーの色々な測定ツールが有るのですが、世界中の歯医者さんで昔からスタンダードに使用されている測定ツールが「VITA社のクラシカルシェードガイド」です。
したがって、歯医者さんに行って「歯を白くしたい」というと、まず例外なくあなた自身の歯の色をシェードテイクされるのです。
VITA社 クラシカルシェードガイド
VITA社はドイツにある歯科ブランドのメーカーで、セラミックス材料で有名です。
VITA社が製造販売するクラシカルシェードガイドは、以下のような特性があります。
クラシカルシェードガイドは下の図に示すように、A~Dのグループに分かれています。これは、色要素の「色相」ごとに分かれています。
A系統 ・・・赤茶色系
B系統 ・・・赤黄色系
C系統 ・・・グレー系
D系統 ・・・赤グレー系
さらにそれぞれの色グループごとに、色の濃さ「彩度」が異なるシェードが、A〜Dまでで16色用意されているシェードガイドとなります。
日本人を含むアジア系人種は、歯が小さく薄く、エナメル質も薄いため、A系統の割合が多く 歯科医院でシェーとを採得(シェードテイク)すると全体の約80%が真っ白な歯というより、赤茶系の色の方が多いということです。
シェードテイクのやり方
歯の色をこのようなツールを使用してシェードテイクする場合、シェードテイク時の環境で守らなければいけない大切なルールがあるので記載します。
色は光源により色が変化します。
暗い部屋で見る歯の色と、明るいビーチで見る歯の色は 光量が違うため見え方が異なります。
正しく自分の歯の色を把握するためには、シェードテイクを実施する場所を「北の空の明かりが入る部屋」で、「日中に行う」ことが一般的とされています。北向きの部屋や日中以外の場合は、シェードテイキングに最適な自然光に近い光量(6500ケルビン)を採用した人工ライトを使用することも推奨されています。
歯科医院では、患者さんの歯色の把握と記録のために、シェードガイドを用いて、口腔内を写真撮影をすることが多いでしょう。
歯の色はどれくらい白くなる?
自分の歯の色がわかったら、次は、自分がそうなりたい色(シェード)を設定するステップです。
VITAクラシカルシェードガイドでは、「色相」「彩度」で歯の色を採得していましたが、変わりたい色は多くの方が、「もっと白くなりたい」ですよね。
そのためシェードガイドの並び順を「A」「B」「C」「D] から「明度順」に変更して検討します。
(図を参照)
あなたの歯のシェードが例えば「A3」だったとして、ホワイトニング処置をして6段階白くなったとしましょう。その場合 その処置は大成功と言って問題ないと思います。シェードで「B2」になったということです。
人の歯は、エナメル質の厚みや歯の質感、歯が白くなりやすい人、 逆に、白くなりにくい人の個人差があるのです。場合によっては1段階「D3」までしか白くならないこともあることを理解する必要があります。
ヒトは、歯が白くなると「より白く」と要求が高くなる傾向があります。一般的に患者さん自身が「歯が白くなった」と自覚するシェードは「A1」より白い場合だといわれているのです。
このように歯の色を白くしたいというニーズが増えてきたのは古くからではありません。昔は諦めていた方も多いと思います。
歯を白くする治療法が確立されたのは、アメリカで1991年以降と言われています。
日本でも東京銀座に1995年にホワイトニング専門の歯科医院がオープンしました。現在では多くの歯科医院でホワイトニングは普通の治療として取り扱われているため、必要に応じて相談してみてください。
このようなニーズの増大は、16色でこと足りていたシェードガイドの色も、現在はブリーチシェードという白にシフトしたシェードが追加されています。
まとめ
歯はどれくらい白くなるのかについて、歯の測色からホワイトニング(ブリーチング9によりどのくらい白くなるのか、また、白さの満足度について記載してきました。
歯を白くする方法は、ブリーチングだけではありませんが、歯を削らずに白くする最も手軽な方法であることは間違いありません。
ホワイトニングには、歯医者さんで施術するオフィスホワイトニングと、自分自身で実施するホームホワイトニングがあります。
次の機会に、ホワイトニングについても、詳しくまためたいと思います。